テヘランとエルサレムの魚と水

魚食べツアーからお帰りになったテヘランのナオミさんと、エルサレムのチカさんの交換日記での一こま。

ナオミさん:湾岸ではちょうどマグロがシーズンだったらしくて、一緒に行った留学生たちと新鮮なマグロを買って、刺身にして食べました。


 
エルサレムは魚が高いんですか。これは意外。イランは湾岸とカスピ海岸を除くと魚を食べる習慣がほとんどないに等しいので、日本から来た人にはちょっと辛いです。テヘランは地図で見るとカスピ海に近いのですけど、テヘランカスピ海の間に横たわる山脈が、魚文化を断絶させてしまっています。そのため、テヘランでも魚は高いし新鮮じゃないですね。お正月のごちそうです。

チカさん:マグロか・・・・。くっ・・・うらやましい。エルサレム一のいいお魚屋さんで以前はマグロの真空パックが売っていたのですが、かなり高かったですよ〜。日本並みの値段じゃないかと思いました。生のサーモンとかもよく売っているのですが、やっぱり日本並みで高いですね。一キロ70シェケルほどかな。日本円だと大雑把に見て1700円ほどでしょうか?冷凍のサーモンは安いのですが、やっぱり身がカスカス・・・。あとは黒鯛や小鯛、アジ、いわしなんてのもありますよ。

ナオミさん:テヘランの魚屋よりずっと魚が良さそうでうらやましいです。値段が高いのは一緒かもしれないですけど。
 ところで、鯉とか鮒とかの淡水魚は養殖ですか?

らくさん:そうだと思いますよ。デニスと呼ばれる黒鯛の一種も養殖でもあるようです。本当は地中海があるのだから養殖でないほうがいいと思うんですけどね。

ナオミさん:こちらでは最近、健康のために魚を食べようキャンペーンを政府が打ち出していて、ニジマスの養殖が盛んです。淡水魚だからどこでも養殖をしやすいということなんでしょうが、イラン全国どこへ行っても養殖のニジマスを食べさせられるのでちょっと閉口しています。 物価といえば、チカさんがUPしていたデニースというお魚。おいしそうでしたけど、値段を見てびっくりでした。高いんですね〜。こちらで800円出したら、羊の肉が2キロ近く買えるかも。
 魚の調理法はどんなのがありますか?イランよりは絶対にバラエティーがありそうですよね。フナやコイはちょっと遠慮したいですけど。

チカさん:虹鱒ですか。おいしそうじゃないですか。こちらでも売っていますが、やっぱり高いですね。しかもかなり大きい。魚の調理法はそうですね〜、アシュケナジー系はあっさりシンプルなゲフィルテ・フィッシュと呼ばれる魚のつみれ風。中東系はグリルでじゅ〜じゅ〜!香辛料たっぷりで揚げたり(笑)。モロッコ系はチリとパプリカでまっかっか〜&オリーブオイルでギトギト。

大きく分けたらこんな感じでしょうか。私はやっぱり魚の味を感じられる塩焼きがいい!北陸でだったら煮魚がいいのですが、エルサレムでは水が硬いから煮魚にしてもおいしくないですね。

ナオミさん:イランはというかテヘランは軟水なんです。もちろん、日本に比べると硬いんですけど、でも十分軟水の範囲だという…。だから、お茶も高級なお茶はともかく、普通に飲むようなお茶だったらあまり日本と変わらずに飲めるんですよ。
 硬水だと確かに、シャンプーの泡が全然立たないですよね〜。テヘランでも日本に比べると泡は立ちにくいですけど、ごわごわするところまでは行かないので助かっています。でも石灰分が多いから毛穴が痛むとかで、抜け毛が増えますね。

チカさん:あらっ、テヘランは軟水なんですか?ほ〜。イスラエルというか、エルサレムはがっちんがっちんの硬水。なので日本の緑茶なんて、まず色が黄色っぽくなったり、香りも味もあまり感じられないですね。カルキがきついのかな。ポットでお湯を沸かすと、下のほうに白くカルキが固まってて・・・。改めて、いかにも不味そうな水ですねえ。わははっ。

シャワーも、シャンプーたくさん使いますワ。なんだか汚れが落ちているのかいないのかわからないというか。あ、そんなに身の回りを不潔にしているわけじゃないんですけど、あはは。石鹸やボディーソープもここの水質にあったものでなければ、洗い流せないような感じがします。やっぱり水は柔らかいほうがいいのかなあと思ったりも。